8.塗装用具と塗料の後始末(3)  



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  ハケ洗いの汚れた水をきれいにして流す
水性塗料のあとしまつ剤 「水コロジー」
水コロジー処理前と処理後
 水性塗料のハケは、つい流水で洗ってしまいますが、ハケ洗いの水をそのまま排水すると、下水道が完備していないところでは、河川や湖、海などの水質への影響が心配です。また下水道が完備していても、汚れた水をきれいにするには、たくさんのエネルギーを使います。
 そこで登場したのが、水性塗料のあとしまつ剤 「水コロジー」(サンデーペイント)です。ハケ洗いした水に混ぜるだけで、塗料の成分と水をすばやく分解させることができ、塗料の成分をろ過して、塗料の成分は燃えるゴミに、きれいになった水は排水口に流すといった画期的なものです。

 これを使うときは、ハケ類を流氷で洗わないで、バケツなどに水を入れて、その中でハケ類をできるだけきれいになるまで洗います。もちろん塗料はできるだけ新聞紙などに塗りつけてから。ハケがかなりきれいになってからならば、最後は流水で洗ってもよいでしょう。
 一方ハケを洗ったバケツの水は、棒や割りばし、ハケなどでよくかき混ぜながら「水コロジー」の粉未を少しずつ入れていきます。1袋で5〜10リットルの水に使えます。
 1袋全部入れ、さらによくかき混ぜていると次第に分離して、塗料の成分が浮き上がってきます。これをタオルや布、ペーパータオルなどの不織布などでこして、ろ過します。

 別の容器に布などをかぶせ、ヒモなどでしばっておいて、少しずつ流し込んでいきます。別の容器は分離した分だけを流し込めばよいので、それほど大きなものでなくても大丈夫。そして、こした塗料の成分は、水気を絞って新聞紙などに包んで、ポリ袋に入れ、ゴミとして捨てます。こしてきれいになった水は排水口へ。

 ただ、この方法だとバケツなどの容器が2つ必要ですし、布なども用意しなくてはなりません。そこでもっと簡単な方法を。分難した塗科の成分が浮き上がってきたら、スプーンなどでこれをすくい取って、スーパーなどのポリ袋に新聞紙を敷き込んだものに入れていきます。多少塗料の成分が残っている水は、台所の三角ゴミコーナーや排水口に入っているバスケットに不織布の水切りゴミ袋を敷き込み、これを通して流してしまえば大丈夫。
 台所に流したくないならば、バスケットなどを洗面所や浴室などに移して作業すればよいかもしれません。

 なお、これは水性塗料以外にも、水彩絵具、水性トールペイント、水性ポスターカラー、墨汁などの筆を洗った水にも使えます。ただし水彩絵具と墨汁の洗い液には樹脂分が入っていないので、そのままでは分離しません。洗い液に文具用の合成液状糊「アラビックヤマト」(ヤマト)を少量加えると、同じように分離します。
 なるべく排水を汚さないために、少しめんどうでも、ハケや筆を洗った液体をきれいにして流しましょう。
 これ以外にも、「残ってしまった塗料を捨てるとき」で説明してある「水性塗料用固化剤」(アサヒペン)でも、水性塗料のハケ洗いの水をきれいにすることができます。

水性塗料の後始末
バケツなどに水を入れて、水性塗料を使ったハケ類をよく洗う。 ハケを洗った水に「水コロジー」の粉末を少しずつ入れ、棒状のものでよくかき混ぜる。 混ぜるとすぐに分離が始まる。
バケツなどに水を入れて、水性塗料を使ったハケ類をよく洗う。   ハケを洗った水に「水コロジー」の粉末を少しずつ入れ、棒状のものでよくかき混ぜる。   混ぜるとすぐに分離が始まる。
塗料の成分が上に浮き上がる。
布などをかぶせてしばった別容器に、浮き上がった塗料成分を流し込んで、ろ過する。
塗料の成分が上に浮き上がる。 布などをかぶせてしばった別容器に、浮き上がった塗料成分を流し込んで、ろ過する。
別のろ過の方法
スーパーなどの手さげのポリ袋に新聞紙を敷き込んで、浮き上がった塗料成分をスプーンなどですくって、ボリ袋に捨てる。
台所の排水バスケットや三角ゴミコーナーに水切りゴミ袋を敷き込み、バケツの水をそれに通して流す。多少残った塗料成分がゴミ袋でろ過できる。
スーパーなどの手さげのポリ袋に新聞紙を敷き込んで、浮き上がった塗料成分をスプーンなどですくって、ボリ袋に捨てる。   台所の排水バスケットや三角ゴミコーナーに水切りゴミ袋を敷き込み、バケツの水をそれに通して流す。多少残った塗料成分がゴミ袋でろ過できる。


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  残った塗料の保存法
 全部使いきらなくて残ってしまった塗料は、次のようにすれば、保存することができます。
水性塗料の場合は、きっちりフタを閉めておけば、保存可能でまた使えます。ただし水でうすめた塗料は、入れた水が腐るので保存期間は6力月が限度です。できるだけ早めに使うようにしてください。したがって、水でうすめる場合は、別の容器に移して、うすめるようにするとよいでしょう。
油性塗料の場合は、空気にふれている部分が固まってしまうので、ペイントうすめ液を少し入れて、混ぜずに塗料の上にうすめ液を張った状態にして、きっちりフタを閉めておくと保存できます。
塗料缶は金ヅチでたたいて、きっちりフタを閉める。 なお缶の塗料容器は、カナヅチなどでたたいてフタをしますが、プラスチックの容器の場合はパチッと閉めてしまえばOKです。


●塗料缶は金ヅチでたたいて、きっちりフタを閉める。フタを直接たたくとテコボコになるので、木切れなどを当てるとい。ただし油性塗料の場合は、ペイントうすめ液を張った状態にしてから。



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  残ってしまった塗料を捨てるとき
 塗装が終わって、塗料が残ってしまったけれど、次に使う予定もなく、保存しても邪魔になるので、捨ててしまいたいということもあります。残った塗料を缶に入れたまま捨てると、河川や地球などを汚したり、油性塗料の場合は引火も心配です。
 残った塗料が少量ならば、スーパーの手さげ袋を2重にして、中に新聞紙を敷き込み、新聞紙のちぎったものを入れておいて、少しずつ流し込んで新聞紙に吸い取らせたり、ハケで新聞紙に塗りつけたものをポリ袋などに入れてゴミに出す方法があります。
 油性塗料の場合は、フタを開けた状態で火の気のない場所に置いておくと、溶剤が揮発して塗料が固まるので、固めてから捨てると問題がありません。




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